トビエイ目

アカエイ

アカエイの写真

トビエイ目アカエイ科アカエイ属

アカエイ(学名:Dasyatis akajei)

日本国内の浅場に普通に見られる大型魚。体形は上下に平たく、菱形に近い体から吻(ふん)がやや尖って突き出し、長い尾が伸びている。背側は赤褐色で、腹側は白色。目の周辺、ヒレや尾の辺縁部は黄色から橙色。外敵から身を守るために背面の色は海底と同系色になり擬態効果を発揮する。ウロコはなく、体表は粘膜質で覆われている。
尾はしなやかな鞭状で、中ほどに毒線を持つ約10cmの棘が1~2本ある。また、棘は釣りバリのような返しのある鋸歯状で、刺さると抜けにくい。
背側に位置する目の後方には噴水孔があり、腹側には鼻孔、口、5対の鰓裂(さいれつ)がある。口の周囲には「ロレンチニ瓶」と呼ばれる電気受容器を備え、この器官でエサとなる獲物が発する微弱電流を察知できる。このため、背面の目は獲物を探す際にはそれほど大きな役目を果たしておらず、主に外敵を見張るためのものと考えられている。
尾の先端までの全長は最大で約2m、体重100㎏超に成長する。寿命は15年程。

尾にある毒腺に触れると激痛に襲われる。アレルギー体質の人は、アナフィラキシーショックに見舞われる場合があり、最悪の場合は死に至ることもある。そこまで至らなくても、数週間痛みが持続することもあるので、刺されたらすみやかに毒を絞って患部を水か湯で洗い、できるだけ早急に病院で治療を受ける。なお、死んだものでも毒は残っているので、不用意に触ったり踏んだりしないよう注意する。

水中で自ら向かって攻撃することはほとんどない。しかし、干潟や砂地、河口部などで立ち込んで釣りをする際などに誤って踏みつけたりして、驚いたエイに刺されることがよくある。

卵胎生で、雌は体内で卵を孵化させ、5月から8月頃に体長10cmほどの稚魚を5~10匹産む。稚魚の体色は淡褐色で、形状はほぼ親と同様。稚魚は行動が活発で海底付近を泳ぎ回る。

食性は肉食で、貝類、甲殻類、小魚、多毛類などを発見すると、平たい体で獲物に覆い被さってから丈夫な歯でかみ砕いてゆっくりと食べる。

砂泥底の海域に生息し、とくに幼魚は海水浴や潮干狩りが行われるような、ごく浅い場所にも出現する。また、河川の汽水域にもよく見られる。成魚は水深100m前後の海域にも見られる。 比較的温かい海の内湾や沿岸部の浅場、河口部などの砂泥底に棲息し、普段は砂中に潜り、目と噴水孔と尾だけを出している。

アカエイ(動画) 出典:南紀和歌山釣太郎
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