スズキ目

カムルチー

カムルチーの写真

スズキ目タイワンドジョウ科タイワンドジョウ属

カムルチー(学名:Channa argus

成魚は全長30~80センチメートルほどに達する。前後に細長い円筒形をしている身体の体色は黄褐色、緑褐色で、体側には円形の黒っぽい斑紋が2列に並ぶ。口は大きく、下顎が上顎よりも前に突き出ており、鋭い歯が並ぶ。同属の類似種タイワンドジョウは体側の斑紋が3列に並ぶことがあり、斑紋も細かく不定形なので、区別できる。

他のタイワンドジョウ科の魚と同様に鰓の上部に上鰓器官を持ち、口から空気を直接吸いこんで酸素を取りこむことができる。摂氏10度前後の気温であれば、3~4日程度なら水から出ていても生きているという。

日本にいるのは中国亜種で、1923年~1924年頃に、朝鮮半島から奈良県に持ち込まれて以降、全国に持ち出された。当時は「チョウセンナマズ」とも呼ばれており、標準和名「カムルチー」も本来は朝鮮語での呼称(가물치)である。

池、湖沼、川の流れがゆるい中下流域など、水草が多い止水域に生息する。空気呼吸ができるため、劣悪な水環境でも生存できる。

食性は肉食性で、昆虫類、甲殻類、他の魚類、カエルなど水生動物ときには水鳥の雛やネズミや蛇などの小動物など幅広く捕食する。水温が18℃を超えると捕食を行うようになり、20℃以上で活発に活動する。一方、水温が15℃以下では捕食をしなくなり、冬眠状態に入る。

繁殖期は夏で、オスとメスが水面に水草などを集めてドーナツ形の巣を作る。巣は直径1mに達することもあり、巣の中心部に産卵が行われる。産卵後もオスとメスは巣の下に留まり、卵と稚魚を保護する。孵化した仔魚は卵黄を消費するまで巣内に留まるが、やがて泳ぎだして親魚の保護のもとで群れを作る。稚魚は成長につれて群れを離れ、単独で生活するようになる。生後2年で全長30cmほどに成長する。

日本では一時期増えて在来魚や水鳥に大きな影響を与えていたが、近年はオオクチバスとの競合や生息環境の悪化により、九州以外の地域では個体数が減っている。

カムルチー(写真)
カムルチーとタイワンドジョウ(動画)
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