クジラ目

シャチ

シャチの写真

クジラ目マイルカ科シャチ属

シャチ(学名:Orcinus orca

マイルカ科の仲間では最大の種。オスの平均体長は5.8~ 6.7メートル、メスの平均体長は4.9~5.8メートル、オスの体重は3,628~5,442キログラム、メスの体重は1,361~3,628キログラム。

背面は黒、腹面は白色で、両目の上方にアイパッチと呼ばれる白い模様がある。生後間もない個体では、白色部分が薄い茶色やオレンジ色を帯びている。この体色は、群れで行動するときに仲間同士で位置を確認したり、獲物に進行方向を誤認させたり、自身の体を小さく見せたりする効果があると言われている。長さ8~13センチメートルの円錐状の鋭い歯が上下のあごに計44~48本並んでいる。歯の形状は全体的にほぼ均一、獲物を噛みちぎることに特化した作りになっている。

一般的に冷水を好むが世界中の海に生息し、クジラ目としては珍しく地中海やアラビア海にも生息する。餌になる動物が多いことなどから、特に極地付近の沿岸に多く住む。地球上で最も広く分布する哺乳類の一種と言われる。日本では北海道の根室海峡から北方四島にかけてや、和歌山県太地町にて度々目撃されている。

非常に活発な動物であり、ブリーチング(海面へ自らの体を打ちつけるジャンプ)・スパイホッピング(頭部を海面に出し、辺りを見渡すためと言われる行動)など、多彩な行動が水上でも観察されている。また泳ぐ速さは時速60~70キロメートルに及び、「泳ぎの達人」と呼ばれるハンドウイルカと並んで、哺乳類では最も速く泳ぐことができる。餌を求めて1日に100キロメートル以上も移動することが知られている。また、好奇心も旺盛で、興味を持ったものには近寄って確かめる習性もある。

他のハクジラと同様、2つの種類の音を使い分けていることが知られている。1つはコールと呼ばれ、群れのメンバー同士のコミュニケーションに使用される。もう1つはクリック音と呼ばれ、噴気孔の奥にある溝から、メロンと呼ばれる脂肪で凝縮して発射する音波である。この音波は物質に当たるまで水中を移動するため、シャチはその反響音を下あごの骨から感じ取ることで、前方に何があるか判断することができる。この能力をエコーロケーション(反響定位)と呼ぶ。クリック音の性能は高く、わずか数ミリメートルしか離れていない2本の糸を認識したり、反響音の波形の違いから物質の成分、果ては内容物まで認識することが可能だという。

オスの平均寿命は30歳、最高寿命は約50歳で、メスの平均寿命は50歳、最高寿命は80歳あまりである。

シャチの動画
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